冬の朝、愛犬が布団から出たがらない理由
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🐾 冬の朝、愛犬が布団から出たがらない理由
寒い冬の朝。
アラームが鳴っても、つい「あと5分…」って布団の中でぬくぬくしてしまう。
そんな私たちと同じように、愛犬もぬくもりから離れたくないみたい。
毛布の中で丸くなって、チラッとこちらを見上げるその目。
「もうちょっと一緒にいようよ」って言ってる気がして、思わず笑ってしまう。
■ 犬にも“寒い朝がつらい理由”がある
犬たちは被毛のタイプによって、寒さへの強さが大きく違います。
毛が二重構造になっている「ダブルコート(柴犬・ポメラニアンなど)」は、外側の毛が冷気を防ぎ、内側の毛が体温を保ちます。
一方、プードルやマルチーズなどの「シングルコート」は下毛がないため、人の髪に近い構造。
見た目はふわふわでも、実は寒さにとても弱いんです。
また、犬の平熱は人より少し高めで、およそ38〜39℃前後。
でも、冬の朝は気温の低下で体温が下がりやすく、代謝もゆるやかになります。
寝起きに体が重たく感じるのは、犬も人も同じ。
特にシニア犬や筋肉量の少ない小型犬では、冷えが関節や内臓に負担をかけることもあります。
「布団から出たくない」のは、怠けているのではなく、体が自然に“冷えから守ろう”としているサインなんです。
■ 朝の準備は、少しだけゆっくりでOK

冬の朝は、無理に起こさず、体を目覚めさせる時間を作ってあげましょう。
- 寝床は窓際ではなく、部屋の中央や高めの位置に。
- 毛布や湯たんぽで、ぬくもりが残るようにしておく。
- お散歩前に、首から背中、足先へ向かってやさしく撫でて血流を促す。
→ 特に足元を温めるようにマッサージすると、冷え対策に◎。
代謝が落ちる冬は、少し動かすだけでも血行が良くなり、体がしっかり温まります。
床が冷たい素材なら、ラグやカーペットを敷くのもおすすめです。
■ “あたたかさ”は食事や水分からも
寒くなると、愛犬の体も自然とエネルギーを多く使います。
冷たいフードをそのまま与えるより、ぬるめ(人肌程度)に温めてあげるだけで、消化もよく、体の内側から温まります。
また、冬は暖房で部屋が快適になる一方、空気の乾燥によって水分不足になりやすい季節。
体が冷えると自然に水を飲む量も減るため、気づかないうちに軽い脱水になる子も。
フリーズドライのおやつをぬるま湯で戻して与えたり、スープを少し足してあげるのもおすすめです。
■ “ぬくもり”を共有する時間を
無理に「起きて!」と声をかけるより、
「もう少し一緒にぬくもろうか」と笑い合う時間。
そんな冬の朝こそ、愛犬にとっても、私たちにとっても、
いちばんやさしい時間なのかもしれません。